8月18日(土)
南相馬でコミュニティバイオガスの浸透を図ってゆくために、ミニメタン発酵設備(発酵槽500L)を設置する鹿島区で「バイオガススクール」を開催しました。身近にある生ごみをメタン発酵させることによって、メタンガスや液体肥料が生成されてゆく流れを考えながら、資源が循環する仕組みを学びました。
場 所:かしま交流センター 大ホール
参加者:23名(一般公募)
パート1:「メタン発酵の仕組みを知ろう」
バイオガスの普及啓もうを進めている東北大学大学院の多田千佳先生を講師にお迎えして、メタン発酵の原理を学ぶとともに、野菜を原料としてメタンガスとする実験を行い、楽しみながら理解を深めて行きました。
実験には身近な夏野菜の南瓜とナスを使いました。粉砕したこれらの野菜にビタミン等の栄養を混ぜ合わせ、メタン菌が活発に活動できる温度とpHに整えてから種菌を投入します。しばらくして、ガスの発生が始まったら、このまま3週間ほどするとガスパックが一杯になります。
あらかじめ用意したガスパックのメタンを使って、青白くゆっくりと燃える様に触れながら、お湯を沸かしています。湧いたお湯を使って、お茶を楽しみました。
パート2:「手作りメタン発酵槽を組み立てよう」
鹿島区のNPO法人「あさがお」に設置する装置の設計と運転に向けてご指導いただいている日本工業大学の佐藤茂夫先生から概要を教えていただいた後、発酵装置の温度を保つための加温パイプを組み込んだり、温度計や撹拌機を組付けて、装置を組み立てながら、構造や装置のノウハウを学びました。
参加者の皆さんから感想を寄せていただきました。・実験を通じて不要となった生ごみから(今日は野菜)から、エネルギーが生まれることの素晴らしさに気が付きました。・微生物が上手にチームを組み働くことに興味が持てた。・授業では、生徒の興味関心を上手に引き出して皆さんが楽しみながら、理解して行様子が素晴らしいと思いました。・設備の組み立ては、男性がリードしていたが、女性目線ならではの利用状況を考えた質問を交えていて、興味関心の高さが伺えました。
パート2で組み立てを行ったメタン発酵設備へ、9月9日に同じく鹿島区にある牧場から牛糞をいただいて種菌として投入しました。この後は、メタン発酵の原料(日量10kg程度)として、「あさがお」から廃棄される給食残渣の利用と、近隣の皆様から生ごみを持ち寄っていただくこととなります。そして、原料の協力者を対象として、10月16日には第2回南相馬バイオガススクールのを開催することとなりました。
実施中のイベントは
ございません
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