2015年5月30日(土)大町地域交流センターにて、好評を得たバイオマス利活用を考える第1回目の勉強会に引き続き2回目の勉強会を開催しました。前回同様バイオマスによる農業再生や地域活性化に関心をお持ちの方、35名にご参加を頂きました。第一回と同様に相馬農業高校農業クラブ生徒さん、及び相農OB3人にも参加し、専門家である講師の先生方を囲んで意見を交わして活発な交流を行うことが出来ました。勉強会の内容を以下にご報告いたします。
(なお、事前のご案内や連絡が十分でなかったので、お聞き逃がしの方がいらっしゃいましたら申し訳ありませんでした)
プレゼンテーション&質疑
再エネの活用による農業再生と地域活性化
講師:谷口信雄氏
地域再生可エネルギーアドバイザー
地域の課題、問題を一緒に考える事から始まりました。農業の再生を含め、地域にある自然の豊かさを活かした資源をエネルギーとして活かす考え方を提示いただきました。
また、地域全体の金の循環を考えたエネルギー収支を考えること、持続可能な事業とするためには儲かること、「できること」よりも「ビジョン:大志」を描いて行動すること、の大切さを事例を含めながら紹介いただきました。
バイオガスによる循環型社会づくり
講師:角新支朗氏
(株)アミタ持続可能経済研究所
南三陸町での取組実例をご紹介して頂きました。南三陸町での、地域特徴と課題、そして、社会課題から、持続可能な地域循環資源モデルを考え、実際に住民と一緒に、家庭から出る生ゴミを利用してバイオガスの実証試験を行って得た結果をもとに、地域住民参加で取り組むことの出来る、小規模型バイオガス事業システムについてお聞きしました。
2つのプレゼンテーションを踏まえて、質疑を交わしました。バイオマス再エネの実践に向けて考えていっらっしゃる皆さんが多く、より深い知識を求めて質疑を活発にされました。相農生も学んだことについて生じた疑問を発言し、より理解を深めました。
みんなで意見交換会
相農の活動を支援されている東京農工大の中村先生も加わっていただき意見交換を致しました。
中村先生は、相農の皆さんや、小高商業高校の皆さんと、交流を持続的に行っていらっしゃいます。そして、南相馬について学ばれて、農業復興への活発な活動に向けてご尽力されています。大人の皆さんへ農業復興のための具体的に参加する必要性をお話し頂きました。
相馬農業高校農業クラブの皆さんから、同校内の牛糞を使ったバイオ班のバイオガス取組事例を発表して頂きました。より良い試験の成果が出るように、バイオガスを実践しているアミタの角新講師から、アドバイスを受け、熱心に聞き入っていました。更に素晴らしい、取り組みと、結果に繋がると良いですね。傍聴している参加者の皆さんも、知識を深める良い題材になり、ガスの発生と起こる問題や、成功のさせ方について良く考えることが出来ました。
終了後 交流会
恒例となっている交流会では、更にそれぞれの意見を交わして交流を深めることが出来ました。
相農生と相農OBの皆さんからは、今日の感想を一言発表お願いしました。その中には、深まったバイオ知識を、今後の学習や、生活に活かしてみたい等々でした。
参加された方のアンケートでは、バイオマスからエネルギーが生まれる知識と利活用について、様々なご意見を頂きました。農業から再エネへ繋げる取り組みを学んでいる相農生からは、本日の勉強会では、実践事例で解り易かったことや、自分たちの学んでいるバイオガスの知識を更に深めることが出来た喜びがあったり、自分たちの実験を町づくりに活かし、持続可能な社会を創って行きたいと希望が込めらていました。
実施中のイベントは
ございません
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