1.プレゼンテーション(13:30~15:00)
①小型メタン発酵設備の取組み
東北大学大学院 多田千佳 准教授
鳴子温泉で廃棄される生ゴミを利用してのメタン発酵で、バイオガスを発生させお湯を沸かし、お茶を入れるエネカフェメタンの取組をご紹介いただきました。
また、宮城県塩釜市で実証実験をしてきた、一日1トンの生ゴミや食品廃棄物を処理する小規模メタン発酵プラントの紹介もいただきました。
②メタン発酵の実験結果
相馬農業高校 農業クラブ
農業クラブのこれまでの取組みの紹介と、菜種の絞りカスを使ったメタン発酵実験結果の発表がありました。牛ふんを混ぜることで、効率よくバイオガスを発生させることができますが、条件をいろいろ変えることで最適な組み合わせを模索します。
③共同利用型バイオガスプラントについて考える
-日本とデンマークの比較-
東京農工大学大学院 東城清秀 教授
デンマークでは、公共施設や学校のバイオガスの利用が進んでいます。設置コストも安く、地域コミュニティでバイオガス施設の設置と運転を進めていて、地域循環型の暮らしをつくっています。日本でも、このような取組みができたら良いですね。
2.今後の取り組みを考えるワークショップ(15:10~16:30)
①プレゼンテーションへの質疑や意見交換
質疑では、バイオガスをエネルギーと
して効率よく利用したい、設備の設置利用
について、消化液を液肥として実践して利
用してみたい等の思いからのご質問でした
より多くを学ぼう、知識を深めようと講演
をお聞きになった方々のご意見に、講師の
先生方も丁寧に受け答えられていました。
②住民発の取組を考える対話(ダイアログ)
プレゼンテーション後の休憩時間では、温かなトン汁の差し入れも届き、和やかな雰囲気を漂う中交流
もさかんとなりました。その後のワークショップでは、プレゼンテーションと質疑を終えて学んだ知識
や、自分たちを取り巻く環境を考えて、ここ南相馬でバイオマスエネルギーを利用して取り組みを行い
たい思いを様々に語り合って、グループに分かれて意見をまとめていただきました。出来たら楽しいだ
ろう、これは実践できそう。等々とお互いの思いを尊重しながら出し合った意見を発表いただきまし
た。お互いのグループの発表を聞き、よりアイディアを巡らせる方々もおられて、学ぶことの
多い場となりました。
参加された皆さんからは、◎小型メタン発酵設備の利用価値が確認できた、◎メタン発酵には欠かせない消化液の液肥利用を考えて行きたい、◎メタン発酵プラントを共同利用で考えてみたい等々のご意見をいただきました。さらに、多くの皆さまから、◎自分たちの知識を深めることができてとても有意義だった、という感想をいただきました。
今年も残す所3週間となり、お忙しい中参加された皆さま、ご協力ありがとうございました。皆さんと考える再生可能エネルギーへの取り組み、豊かな自然や廃棄物を利用して生まれるバイオマスガスについて、一緒に知識を深めると共に、これから取組みの可能性について、様々な意見を出していただき大変参考になりました。今後、さらに皆さんと一緒に考え、取り組んで行けたら良いと思っております。
実施中のイベントは
ございません
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