ソーラーシェアリングのさらなる普及推進をする為に、千葉県匝瑳市に関係者が集まり、設備を見学するとともに、現状の取り組み課題を共有した上で、FIT21円時代に対応するための意見交換を行いました。
匝瑳市では、合計45基・4.3MWものソーラーシェアリングを構想する「匝瑳市ソーラープロジェクト」が進んでいて、至る所に営農に配慮した太陽光発電所がありました。
今回の見学先は3ヶ所でしたが、最初に訪れた①匝瑳ソーラーシェアリングの「匝瑳メガソーラーシェアリング」は3.2haの広大な農地に、1MWのパネルが設置されています。この土地はしばらくの間、耕作放棄地になっていましたが、それを畑として蘇らせ、小麦などをつくります。②千葉エコ・エネルギーの「匝瑳飯塚SolaShare1号機&2号機」では、東西方向にパネルが回転して太陽の動く方向へ追いかけるスマートターンを採用してるのが特徴です。この技術には高い架台精度が求められますが、施工を重ねる毎に技術が進化している様子を見ることができました。③市民エネルギーちばの「匝瑳第一市民発電所」はパネルオーナー制を採用して、市民の力で設備を設置したのが特徴です。
匝瑳メガソーラーシェアリング
匝瑳第一市民発電所
見学後の意見交換会では、千葉の活動紹介の他に、福島県川俣町のKTSEから営農の面で稲作に挑戦した様子、飯館電力からは設備設置の経緯や下部農地の牧草栽培の現状、また、宮城県古川市のサステナジ―から事業の進捗状況や、土地利用と作物の選定上からの問題点、さらに、えこえね南相馬からは、既存設備の利用状況と営農面での説明がありました。
これらを踏まえて、今後のソーラーシェアリングの拡大に向けた課題と方向性について皆で考えました。ここでは、個別の方法論以外に、◎どういう社会にしたいか?⇒農業・経済・暮し・エネルギー・温暖化・環境などをどうしたいのか?を共有した上で、◎ソーラーシェアリングの意義⇒長期的視点・ビジョン・農業再生・グリーン投資・インフラ・個人のモチベーション、◎ソーラーシェアリング普及のベース⇒制度・事業性・技術などを定め、◎農業者が自発的に取り組みたくなる枠組みにしたい、という話になりました。今後もこのような視点を持ちながら、皆で一緒に取り組んでゆきたいと思います。
実施中のイベントは
ございません
■ ■ リンク ■ ■
■ ■ ■
■ ■ ■